AJ Unity - Sweet Roses
Review by Jack Foley
AJ UnityのデビューアルバムはMassive Attack とMorcheebaに少し坂本龍一とクラシック音楽をちりばめたチルアウト・ミックスになっている。
プレスリリースには『既成概念にとらわれず』に『自由に、自分の中にある強さや、優しさなど人間として大事な部分を表現する』といった高尚な夢を目指すとある。
これは高潔な目的だが、気取りの方向へ押し流されるという一面もある。
幸運なことに、AJ Unityは作曲作品の質のおかげで救われていると言える。ロンドンを本拠地とするミュージシャン鈴木ナオミとPhilipp
M. Mollによって結成され、現在ノルウェーのベルゲンを中心に活躍中のプロデューサーRune Langhelleと組んで、このデビューアルバム”Sweet
Roses”は発表された。
結果として非常に完成度が高く、またチルアウト的にもかなり充実したものとなっている。
特に注目したのは、オープニングの優しい曲”Rose”-何か映画のようなものから、とても親しみやすく美しいものが花開いている。そして”Morning”には僅かに暗い響きとMassive
Attackを思わせる男女のボーカルの入れ替わりが独特の雰囲気を持ったに加えられている。
大きな賞賛の意味を込めて、ロンドンの例えば”Roka”のようなトレンディなレストランやナイトクラブのBGMに勧めたい。
“Jupiter”ではクラシックなテーマの魅力的なバリエーションを持つ”Amazing Grace”のピアノコードがサンプリングされている。Vangelis
と坂本龍一を連想する劇的なシンセが”A Million Others”には広く使われており、また”Adagio”は全体的にうっとりさせるようなところがいくつかあり、またそれに似合う優美な表現ですべてを締めくくっている。
時に、彼らのサウンドはくつろぎすぎている(例えば”Graceful”のように)。だが大部分は興味深く、今後を注目していくのに値するかなり美しく新しいチルアウト曲である。
鈴木ナオミは多才なモデル、女優、歌手、プレゼンター、プロデューサー、ソングライターで、イギリスのクラブ・チャート第12位を獲得し、BBCによる彼女のドキュメンタリー・フィルムも放映された。
一方Mollは、彼自身のプロデュースによる” Killerfernandez”のデビューアルバム”Feitaboogie”がBBC3で何度か流され、インタビューを受けたことでロンドンのミュージック・シーンに名を知られることとなった
。
またその他に、アストロノート・フィルム、ミニストリー・オブ・サウンド、スワロフスキー、モダンメディア、ボトルフェッド・フィジカル・シアターなどにも音楽プロデューサーとして関わっている。
デュオとして、とても良い組み合わせとなっているようだ。
ダウンロードお薦め曲:Rose, Morning, Jupiter, Adagio, A Million
Others
収録曲リスト:
1.Rose
2.Morning
3.Everyday Memories
4.Jupiter
5.Dreaming
6.A Million Others
7.Graceful
8.Adagio
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